シミとほくろはよく似ているので、パッと見では区別がつかない方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、シミとほくろの違いや見分け方を解説していきます。
自分の悩みがシミなのかほくろなのかをはっきりさせた上で、予防策や消す方法を見ていきましょう。
シミとほくろの違いは?シミとほくろができる原因やメカニズムとは?
シミとほくろはよく似ていますが、何が違うのでしょうか。
こちらではそれぞれのメカニズムに触れながら、しみとほくろの違いを解説します。
シミとほくろの違いはできるメカニズムが異なる
シミとほくろの違いは、シミやほくろの原因となるメラニン色素が皮膚の一部に集まってできているか否かの違いです。
これ以降でシミとほくろができるメカニズムや特徴を詳しく説明するので、それぞれの違いを理解していきましょう。
シミができるメカニズムとは?
シミの原因はメラニン色素です。
メラニン色素は紫外線や肌の摩擦などで肌に刺激が与えられると生成され、このメラニン色素が蓄積して色素沈着を起こしたものがシミです。
シミができるメカニズムを詳しく見ていきましょう
メラニン色素は肌を守るために生成される
肌に紫外線などの刺激やダメージが与えられると、メラニン色素の工場であるメラノサイトという細胞が活性化して、メラニン色素を生成します。
メラニン色素は肌に悪いイメージがありますが、実は外部の刺激から肌内部を守る重要な役割があります。
メラニン色素は肌のターンオーバーで排出される
メラニン色素は、肌の新陳代謝と呼ばれるターンオーバーにより排出されます。
肌のターンオーバーが正常に機能していれば、シミの元となるメラニン色素が排出されていくので、通常であればシミになりません。
メラニン色素の過剰生成やターンオーバーの乱れが原因でシミとなる
肌に対して紫外線や摩擦などの強い刺激が長時間かかると、メラニン色素が過剰に生成されます。
過剰なメラニン色素は肌のターンオーバーでは排出しきれず、色素沈着を起こしてシミになってしまいます。
またメラニン色素が過剰に生成されなくても、肌のターンオーバーが乱れるとメラニン色素が正常に排出されず、シミにつながってしまいます。
肌のターンオーバーはどうして乱れるの?
肌のターンオーバーの乱れの主な原因は加齢です。
肌のターンオーバーは、20代であれば28日周期で1サイクルと言われていますが、ターンオーバーの日数は加齢とともに増えていき、30代では40日、40代では45日、50代では55日にもなると言われています。
ターンオーバーが遅くなればなるほどシミになるリスクは高まりますが、毎日のスキンケアや食事によりターンオーバーの乱れは改善できます。
当記事の後半に、シミほくろ対策にできることを記載しておりますので参考にしてみてください。
シミには種類がある
シミの最大の原因は紫外線ですが、紫外線以外にもホルモンバランスの乱れやニキビ、遺伝もシミができる原因です。
シミの原因は大きく分けて4つあり、シミができる場所など特徴があるので、自分のシミがどのタイプのシミなのかチェックしてみましょう。
シミの種類① 紫外線が原因の「老人性色素斑」
老人性色素斑は、紫外線が主な原因でできるシミです。
中年以降にできることが多いシミですが、紫外線を浴び続けることによりメラニン色素が過剰生成されると、20代の方でもできる場合があります。
紫外線が主な原因のため、日光が当たりやすい頬骨の周辺にできることが多いです。
シミの種類② 女性ホルモンの乱れが原因の「肝斑」
肝斑は、女性ホルモンの乱れが原因でできるシミです。
30代から40代の方によく見られ、頬骨のあたりに左右対称にぼんやりとできるのが特徴です。
妊娠やピルの服用、加齢やストレスによって発生・悪化するシミなので、女性ホルモンの乱れが肝斑の原因と言われています。
シミの種類③ ニキビや火傷が原因の「炎症性色素沈着」
炎症性色素沈着は、ニキビや火傷や傷跡などの炎症が落ち着いた後に、色素沈着が起こってできるシミです。
老若男女問わずできるシミで、ニキビ跡や傷跡にできます。
時間が経てば徐々に薄くなってくるのも特徴のひとつです。
シミの種類④ 遺伝が原因の「そばかす(雀卵斑)」
そばかす(雀卵斑)の主な原因は、そばかすができやすい体質の遺伝であると言われています。
そばかすの多くは幼少期から発生し、鼻を中心に小さなシミが点々と散らばっているのが特徴です。
紫外線などが原因で後天的にできる場合もあります。
ここまではシミについて解説してきましたが、ほくろとの違いは何なのでしょうか?
ここからは、ほくろについて解説していきます。
ほくろができるメカニズムとは?
ほくろはメラニン色素の集合体
ほくろはシミ同様にメラニン色素が原因ででき、シミとほぼ同じメカニズムでできます。
シミとほくろの違いは、皮膚の一部に集合してできるのかどうかの違いで、メラニン色素がバラバラに散らばって色素沈着してできるのがシミ、メラニン色素が皮膚の一部に集合して色素沈着してできるのがほくろです。
ほくろができる原因とは
ほくろができる主な原因は、シミと同じく紫外線です。
紫外線以外にも、肌の摩擦や間違ったスキンケアなど外部刺激によりメラニンが過剰生成されたり、ストレスや生活習慣の乱れなどで肌のターンオーバーが乱れてメラニン色素が蓄積することが原因でできます。
また毎日のメイクでも、ファンデーションなどの化粧品に含まる成分によっては、肌へ刺激を与えてメラニンの生成を促すので、メイクもほくろの原因となります。
ほくろには種類がある
ほくろもシミ同様に種類があります。
大きく分けて2種類あるので、それぞれ見ていきましょう。
一般的なほくろは「母斑細胞母斑」
一般的なほくろと呼ばれる母斑細胞母斑は、紫外線などが原因でメラニン色素の集合体が色素沈着してできる無害なほくろです。
母斑細胞母斑には生まれつきある先天性ほくろと後天性ほくろがありますが、どちらのほくろも構造に違いはありません。
ほくろには悪性の病気の可能性もある
ほくろの中には悪性のほくろがあるのをご存知でしょうか。
パッと見はほくろと同じようでも、実は悪性の病気のほくろもあるのです。
以下のように色や形がなど気になるほくろがあれば、皮膚科を受診してみましょう。
- 形が左右非対称
- 皮膚とほくろの輪郭がギザギザしている、色素のにじみ出しがある
- 色調が均一でない、色むらがある
- 長径が6mm以上
- 大きさが拡大する、色や形や症状が変化してくる
シミとほくろの見分け方のポイント4つ
ここまでは、シミとほくろのメカニズムの違いを説明しましたが、シミとほくろの見た目では区別がつかない方も多いと思います。
こちらでは、シミとほくろの見分け方のポイントを4つご紹介します。
シミとほくろの見分け方① 色の濃さで見分ける
ほくろはメラニン色素が一か所に集中して色素沈着してできるため、シミよりも濃い色をしている場合が多いです。
一概には言い切れませんが、色が真っ黒であったり濃い茶色をしている場合は、ほくろの可能性が高いと言えるでしょう。
シミとほくろの見分け方② 感触で見分ける
ほくろは、メラニン色素が集合している部分なので、周囲の肌より少し高くなって隆起している場合があります。
シミは肌と一体化しているため、ほくろのように触っても隆起していることはありません。
肌を触ってみて盛り上がっている感触があればほくろ、肌と一体化していればシミの可能性が高いと考えられます。
シミとほくろの見分け方③ 形で見分ける
ほくろは小さく丸い形をしていることが多いですが、シミはシミの種類により大きく広範囲にできたり、形も円形だけではなく四角形や三角形などさまざまです。
小さく丸い形をしていればほくろ、極端に大きいまたは小さくて円形以外の形をしていればシミである可能性が高いでしょう。
シミとほくろの見分け方④ できる場所で見分ける
シミもほくろも紫外線が主な原因のため、紫外線が当たりやすい場所にできやすいです。
先天性のほくろであれば、紫外線が全く当たらない部分であっても体のどこにでもできるので、紫外線が当たらない場所にあるものはほくろの可能性が高いです。
シミやほくろを増やさないための対策3つ
シミやほくろは目立つのでなるべく増やしたくないですよね。
しいやほくろを増やさないためにできることはあるのでしょうか。
シミ・ほくろ対策① 紫外線対策をしっかりとする
シミとほくろは違いますが、どちらも主な原因は紫外線です。
日光を適度に浴びることは体に必要なので、神経質になる必要はありませんが、長時間外出する時や海へ行ったりアウトドアをおこなう際には、しっかり紫外線対策をしましょう。
日焼け止めをこまめに塗ったり、日傘や衣服で紫外線を防ぐだけで、紫外線の肌への刺激を軽減できます。
また紫外線は目からも吸収され、目にもほくろやシミができる場合があるので、サングラスも使用しましょう。
万が一日焼けをしてしまった場合は、化粧水や乳液をたっぷり使い、肌のターンオーバーを整えて、メラニンを正常に排出できるように心がけましょう。
シミ・ほくろ対策② 生活習慣を見直す
シミとほくろを予防するために、紫外線対策は基本中の基本ですが、生活習慣の見直しで肌のターンオーバーを整えて、シミの元となるメラニン色素の排出を促すことも大切です。
肌のターンオーバーの乱れの原因となる、睡眠不足やストレスやスキンケアなどの生活習慣を改善していきましょう。
6時間以上の睡眠を心がける
皮膚の細胞は睡眠中に細胞分裂をおこなって再生するので、肌本来の機能を損なわないためにも睡眠は重要です。
睡眠不足になると肌のターンオーバーが乱れて、メラニン色素を上手く排出できなくなります。
遅くとも夜の12時までには就寝するようにして、6時間以上の睡眠を取るように気を付けしましょう。
湯船に浸かり血行不良を改善する
肌のターンオーバーを整えるためには血行も大切です。
湯船に浸かり血行を改善して肌のターンオーバーを整えましょう。
効果的な半身浴をする場合は、38度から40度までのぬるめのお湯にみぞおち辺りまで浸かって、20分以上かけておこなうのがおすすめ。
ただし、半身浴は発汗により脱水症状などが起きる可能性もあるので、お風呂に入る前にしっかり水分補給をしてからおこないましょう。
スキンケアを見直す
肌のターンオーバーを整えたり、シミやほくろのリスクを減らすためには毎日のスキンケアも重要です。
肌を強く擦ったり過剰なクレンジングなど、間違ったスキンケアは肌への刺激となり、シミやほくろの原因となるメラニン色素が生成されてしまいます。
スキンケアをおこなう際は、過度に刺激を与えないように優しく丁寧におこないましょう。
また保湿などの必要最低限のスキンケアを怠ると、肌が乾燥したり肌本来のバリア機能やターンオーバーの機能が低下してシミやほくろにつながります。
疲れていたり面倒に感じても、しっかり毎日のスキンケアをおこないましょう。
シミ・ほくろ対策③ ビタミン豊富な食材を選んで食べる
食生活を改善すると、体の中からシミやほくろを予防できます。
特にビタミンはシミやほくろに効果的なので、毎日の食事に積極的に取り入れていきましょう。
メラニンの生成を抑制するビタミンC
ビタミンCは、シミやほくろの原因となるメラニン色素の生成を抑制する効果があります。
ビタミンCが豊富な食材にはキウイフルーツやアセロラ、ピーマンやパプリカなどがあります。
ビタミンCは熱に弱いので、ジュースやスムージー、サラダやフルーツヨーグルトなど、なるべく生の状態で摂取する食べ方がおすすめです。
メラニン色素の排出を促進するビタミンE
ビタミンEは、肌のターンオーバーを整える効果があるので、メラニン色素の排出をサポートしてくれます。
アーモンドなどのナッツ類やアボカドにはビタミンE豊富なので、手軽に取り入れたいならナッツ類をおやつに食べるとヘルシーで良いでしょう。
シミ・ほくろに効く食べ物はその他にも
シミやほくろ対策に有効な栄養素は、ビタミン以外にもたくさんあります。
当サイトには、シミに効く食べ物についてまとめた記事があります。
シミとほくろの原因に違いはないので、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
シミやほくろを消す方法 シミやほくろは薄くできるの?綺麗に消せるの?
シミやほくろを増やさないための予防策を説明してきましたが、やはり今あるシミやほくろも薄くしたり消したいですよね。
ここからは、シミやほくろを消したり薄くしたりするためにできることをご紹介します。
美白化粧品や美白医薬品ならシミを薄くできる
自宅でできるセルフケアとして、美白化粧品と美白医薬品でのケアがあります。
美白化粧品や美白医薬品でほくろを薄くすることは難しいですが、シミであれば薄くすることが可能です。
美白化粧品と美白医薬品に期待できる効果を見てみましょう。
美白化粧品に期待できる効果とは?
美白化粧品に期待できる効果は主に以下の2つです。
- 今あるシミを薄くする
- これからできるシミを予防する
今あるシミを消したいのであれば、美白化粧品の効果にシミを薄くすると明記されている商品を選びましょう。
またシミを薄くする代表的な美白有効成分は、ハイドロキノンとビタミンC誘導体です。
これらの成分を配合している美白化粧品が効果的でおすすめなので、毎日のスキンケアに取り入れていきましょう。
美白医薬品に期待できる効果とは?
美白医薬品は、食べ物同様に体の中からシミを薄くする効果があります。
美白医薬品は体の中から全身に働きかけるので、美白化粧品でケアできない全身のシミに効果を発揮します。
今あるシミを消したいのであれば、L-システインとビタミンCを配合している美白医薬品がおすすめ。
L-システインはビタミンCと一緒に摂取するとメラニン色素を無色化してシミを薄くする効果があるので、ぜひ取り入れていきましょう。
美容皮膚科や美容外科ならシミもほくろも除去可能
ほくろは美白化粧品や美白医薬品では薄くできませんが、美容皮膚科や美容外科のようなクリニックであれば除去できます。
クリニックであればシミも美白化粧品や美白医薬品よりも早く消せるメリットもあるので、即効性を期待する方にはおすすめです。
クリニックでできるシミやほくろの除去方法とは?
シミやほくろのを消す代表的な治療法はレーザー治療です。
費用はおよそ1万円程度で、数回の通院で除去できる場合がほとんどですが、シミやほくろの大きさや個数、レーザーの種類などによって費用や治療期間も変わります。
クリニックの治療が気になる方は、最寄りのクリニックで事前相談やカウンセリングを受けてみましょう。
要注意!シミもほくろも無理矢理取ると悪化したり傷跡が残る可能性も
シミやほくろを除去する方法をインターネットで調べると、いくつかヒットします。
よくあるシミほくろ取りの方法のひとつに、ひまし油と重曹を混ぜた「カソーダ」がありますが、肌への刺激が強いためあまりおすすめできません。
自己処理でシミやほくろを無理矢理取ろうとすると、悪化したり傷跡が残る可能性もあります。
シミやほくろが気になる方は、クリニックに相談するか、安全性の保証されている美白化粧品や美白医薬品でケアしていきましょう。
シミとほくろの違いや見分け方や対策など まとめ
シミとほくろの違いを中心に、予防方法や消す方法をご紹介しました。
まずは自分が気になっているものが、シミなのかほくろなのかを見極めることが大切です。
シミなのかほくろなのか見極めた上で適切な処置をして、美しい肌を目指していきましょう。

真山ゆう子

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